【映画】少林寺怒りの鉄拳
2017/09/14
まだまだ香港映画・猛勉強中!の筆者ですが、
そんな筆者の"超お気に入り"作品のひとつが
サモハン(洪金寶)監督・主演の『少林寺怒りの鉄拳』です!
パラマウントジャパンから販売されているデジタルリマスター版DVDで鑑賞しました。
私の購入したDVDには吹き替え音声は付いていないんですが、
既存の吹き替え版だとサモハンの声は井上和彦さんだったようですね!
水島さんじゃないなんて…!
しかしどんな感じだったのか、とても聞いてみたいです。(#^^#)
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Contents
少林寺怒りの鉄拳(1977年)作品詳細
邦題 原題 英題 |
少林寺怒りの鉄拳 三德和尚與舂米六 The Iron Fisted Monk、他 |
---|---|
製作年 | 1976~1977年 |
製作会社 | 嘉禾有限公司(ゴールデンハーベスト) |
製作 | 鄒文懷(レイモンド・チョウ) |
監督 | 洪金寶(サモ・ハン・キンポー) |
脚本 | 黃楓(ファン・フェン) 洪金寶(サモ・ハン・キンポー) |
武術指導 | 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)、他 |
主な出演者 | 洪金寶(サモ・ハン・キンポー) 陳星(チェン・シン) 田俊(ジェームス・ティエン) 馮克安(フォン・ハックオン) 午馬(ウー・マ) 卡薩伐(カサノバ・ウォン) 石天(ディーン・セキ) |
●STORY
少林寺で武術の修行を積んでいた春米六には、目の前で役人に自分の父親を殺されたという辛い過去があった。
強くなり少林寺を出た米六は、復讐心に震えながらも、三徳和尚のもとで忍耐の心を諭される。
しかし横暴な振る舞いで悪事を重ねる役人達の行いに、ついに我慢の限界が…!
みどころ
アクション
主演のサモハンはもちろんですが、
オープニングに登場するカサノバ・ウォンや、三徳和尚役のチェン・シン、などなど
各キャスト陣の格好いいカンフーが盛りだくさんです。
この時代、実践的な戦闘シーンというよりは
まだまだ型をバシッバシッとキメてる感じの、古典的なカンフーアクションなんですよね。
2対2で行われるラストバトルは特にすごい!
そして、剣を扱うサモハンの所作のなんと美しいことか…!
GIFアニメにしてずっと眺めていたいぐらいです…(^^)
登場人物
サモハン扮する春米六と、チェン・シン扮する三徳和尚ですが、
『少林寺三十六房』という映画にも同じ名前の登場人物が出てくるんですよね。
なんでも17世紀に実在した人物なんだとか!
原題の『三德和尚與舂米六』というのは
そのまま「三徳和尚と春米六」という意味だそうです。
キャスト
今作、ジェームス・ティエンやウー・マあたりは分かりやすかったですが、
他にも、中盤でちらっとだけ
ラム・チェンイン、エリック・ツァン、チュン・ファ
らも参加しているのが確認できました!^^
みんな肌がピチピチでした……!
フォン・ハックオンやディーン・セキの演じる悪役の憎たらしさは、
今作においてはいつもの5割り増し!といったところでしょうか(TωT)
チェン・シンさんは私は多分この映画が初めてなんですが、
ぜひ他の作品でも拝見したいと思いました…かっこいい!
注意点
作品の中盤で、けっこう露骨なポルノ描写を挟みます。
ご家族で観る場合(あるのかな?)は、気まずい空気になりかねないので
くれぐれもその点にお気をつけください!(^_^;)
筆者の気になりポイント
筆者、サモハンが大好きなんです(笑)
よってサモハン作品にはかなり好意的な評価をしてしまいがちですので、
あらかじめご了承ください。(^_^;)
この映画は「サモハン萌え」体質の気がある方(どれぐらいいるのか)は
多分これは絶対に見た方がいい作品ですよね!
ポルノ部分が苦手であれば前半の例のシーンはチャプターごと飛ばしちゃって問題ない!と思う!(苦笑)
サモハン初監督にして初主演作品
今作品でついに初の監督にして初の主演の座を掴んだサモハン。
武術指導師をやっていた当時、父親のように慕っていたウォン・フォンさんが
「サモに初監督の機会を与えてみてはどうか」と会社に掛け合ってくれたんだとか。
さらにこの映画がきっかけとなって、
あの『死亡遊戯』の武術指導を任されることになったんだそうですね。
サモハンにとって記念すべき作品であり、
ターニングポイントとも呼べそうな、そんな映画ですよね。
ちょっとコミカル!
この作品、紹介される時は大抵
「コメディ色の薄いシリアスな作品」として紹介されているんですが、
いやいや…それにしてはあのコテコテのサモハン節が隠しきれていない気が(笑)
滲み出てしまっていますね!
コミカルが!
もちろん…シリアスはシリアスなんですけど。
人とかばんばん死にます。
しかしこの作品が発表された1977年というのは、
カンフー映画のコメディ路線が始まったとされる時期のちょうど直前ぐらいの頃ですよね。
サモハン自身も、翌年の1978年には
「燃えよデブゴン」や
「燃えよデブゴン!カエル拳対カニ拳」
などで、相当コッテコテのコメディ路線作品を発表していますが、
つまり、この『少林寺怒りの鉄拳』は、
それら"コメディ路線"の、まだちょっと前の時代にあたるんだと思うんですけど、
その割にはちょいちょい見かける軽いノリ、ややキツめの下ネタ(笑)
う~ん、やっぱりさすがサモハン!(*^^*)
デブなのに…美形??
衝撃のアハ体験。
この作品のサモハン、やたら美形じゃないですか?
…いえ、サモハンも若い頃は悪役なんかで
コワモテ風やイロモノ路線のメイクをしているのは割とよく見るんですが、
今作みたいにイケメンなほうに寄せている作品ってあんまり見たことなかったんです(笑)
晴れの初監督・初主演で本人も気合いが入ったのかな?
…と、いうわりには同年代の他作品よりもちょっと太めに見えるような気もして
「気合いを入れるならばそこはやはり減量からやるべきでは…」とか言いそうになります。
いやしかし経緯はさておき
…美形ですよね。
なのに、やはりデブです。
美形っぽいのにデブ
デブなのに動ける
少林寺で修行しているのにデブ
少林寺で修行しているのにちょっとノリが軽い
結果、
少林寺で修行しているお調子者のデブなのに美形風でしかもカンフーが超絶カッコイイ…
と、ギャップが交錯しすぎてもうワケが分かりません。
しかしそこが良い。(※ジャッジが激甘です)
それにしても、元々サモハンは太ってさえいなければ
お顔のつくりは結構整っているタイプなので、
こういうのを見るとさすがに「なんて勿体無いんだ〜!」と思ってしまいますよね!!
商品化情報
2016年9月現在の情報によると
先日デアゴスティーニにより創刊された
『傑作カンフー映画ブルーレイコレクション』のラインナップで
この少林寺怒りの鉄拳も、ついに初めてブルーレイがリリースされるとのこと!
マガジン部分の内容も含めて、とても楽しみです!